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テムズ川

テムズ川はロンドンを横切る346kmに及ぶ大きな川です。
しかし一時は生活排水により汚染され耐えられない臭いを発していましたが、今は解決されています。

ケンブル村に端を発し、オックスフォード市を通り、ロンドンを通り、ノア河口で海に出ます。

テムズ川は群の境界線となっていることが多くあります。
バークシャーとオックスフォードシャーの境界になったり、バッキンガムシャとサリーの境界線になったりしています。

海の潮の満ち引きはテムズ川の河口から上流90km地点にまで影響を及ぼしています。
これはロンドン市内よりずいぶん上流に当たります。

ローマ帝国の時代、ロンドンは潮の影響が及ぶ最先端の地に作られたといわれますが、現在はさらに上流にまで行っています。

ロンドン市内ではテムズ川の水は少し黒みを帯びた色をしています。
これは海の水がテムズ川の真水に入り込んでいるためです。

テムズ川には当然のことですがたくさんの支流があります。
おもな支流には、ダレント川、ケン川、ワンドル川などがあります。

16世紀頃は主要な交通路として使われました。
17世紀までは冬になると表面は凍結しました。
しかし1814年以降は凍結することが無くなりました。
これは平均気温の上昇という説もありますし、新しいロンドン橋の影響だとする説もあります。
新しいロンドン橋は橋脚が少なく、川の流れがスムーズになったためではないかという説です。

18世紀にはテムズ川は世界で最も交通量の多い川となっていました。

1878年に遊覧船と石炭運搬船が衝突し、640人が亡くなる事故が発生しています。

19世紀はじめ頃のテムズ川は生活排水が垂れ流しになっていたため、酷く汚染されきつい臭いがしました。
しかし20世紀の中頃にはたくさんの活動がなされ、現在では最もきれいな川の仲間に入るほどになりました。