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荒城の月を思う城 根室半島チャシ跡群チャシ跡は「砦」であった城と考えられてます |
チャシ群根室半島のチャシは「砦」であった城と考えられてますが、見張場や聖地、談判の場としても使われていたようです。荒城の月の歌詞を思わせる城址とも思われます。 これらのチャシは16世紀から18世紀ころ戦国時代から江戸時代に作られたもので、その当時の社会・経済・政治情勢と関連した遺跡です。 ここのチャシの堀は方形に掘られているのが特徴で、最終的な形式のものと考えられます。 現在でもこれらのチャシの堀はとても保存状態がよく、多くの場合遺構が確認できます。 しかし、チャシ内にどのような建造物が建てられていたかはよく分かっていません。 国の史跡に指定され、日本100名城(1番)に選定されています。 ここで見る月は冴えわたっていることでしょう。 この城は荒城の月を思うことが出来るようです。 いくつかのチャシを挙げてみます。 チャルコロモイチャシ ウェンナイチャシ ニランケウシチャシ(ホニオイ東チャシ) アッケシエトチャシ(キナトイシチャシ) シエナハウシチャシ(スナバウスチャシ) コタンケシチャシ ノッカマフチャシ サツコタンチャシ コンブウシムイチャシ(トーサムポロチャシ) トーシャム2号チャシ ピリカヲタチャシ ヲンネモトチャシ アフラモイチャシ ポンモイチャシ 随分遠い昔の人たちが作った城なのでしょうが、当時の人たちとしては精いっぱいの努力をして作った城に違いありません。 それなのに、時とともに荒廃せざるを得ないのです。 これはまさに、荒城の月の歌詞に詠いこまれた「昔の光今いずこ」そのものではないでしょうか。 荒城の月の歌詞は土井晩翠の作詞によるものですが、この歌詞は素晴らしい奥行きを持っていると思います。 歌詞の意味するところを丁寧に見れば見るほど、このチャシのように世の中は移り変わっていくものだと実感してしまいます。 参照 根室半島チャシ跡群(Wikipedia)
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