半音 全音 オクターブ

音が少しづつ上がっていく時の最小単位が半音
   

半音 全音 オクターブ

西洋音楽では、音が少しづつ上がっていく時の最小単位を半音と言います。半音2つで全音、半音12個でオクターブになります。

西洋音楽での約束の一つですが、半音、全音、オクターブという音の高さの変化(音程)を表す言葉があります。

オクターブ

まず最初に、オクターブがあります。
音楽に使われる音は低い音から高い音まで色々ありますが、ちょうど2倍の周波数になる場合、もとの音に対して1オクターブ高い音であるといいます。
更にその2倍、つまり元の音の周波数の4倍の周波数なら、2オクターブです。
3オクターブは2オクターブの周波数の2倍ですから、元の音から見れば8倍の周波数になります。
このように周波数が2倍、2倍、・・と上がるごとに1オクターブづつ上がっていくわけです。

これらの周波数の音は、同時に響くとき、よく調和します。
これほどよく調和する音はありません。例えば1.8倍の周波数の音とではこれほど心地よくは感じないわけです。
このような人間の感性から、2倍、2倍、・・を基本としてオクターブとしたのです。

しかしこの音程だけではとても音楽は作れませんので、いくつかの段階に分けて少しづつ上げていくことが考えられました。
どうしてなのなのかその理由までは分かりませんが、12段階に分けることにしたのです。
少し上がり、また少し上がり、12回目に元の音の周波数の2倍、つまり1オクターブ上がることにしたわけです。

半音

1オクターブの間を分けるのですが、その間の周波数を等分にするのではありません。
比例配分にしてあるのです。
元の音の周波数の、1.059463倍の周波数の音を、元の音より「半音」高いと言います。
その半音高くなった音に対しても、1.059463倍の周波数の音を、また半音高いといいます。
このように1.059463倍づつ周波数が高くなっていくことを半音づつ上がると言うわけです。
この半音が西洋音楽では音程の最小単位となります。
(1.059463は2の12乗根を表しています)

全音

元の音より、半音高く更に音高い音を全音高いと言います。
周波数で示せば、1.059463×1.059463倍です。
この音は、元の音に比べて1度高いと表現されます。
周波数では掛け算になりますが、半音+半音=全音、で足し算になります。

半音とオクターブ

半音が12個加わりますと1オクターブになります。
元の音+半音+半音・・+半音=1オクターブ

これを周波数で示しますと1.059463が12回掛け算されて、2倍の周波数になります。
元の音の周波数×1.059463×1.059463×1.059463・・×1.059463=元の音の2倍の周波数

ドレミファの音階

ドの音からレの音に行くには半音が2回あります。半音2回ですから全音上がりです。。
レからミも同じように半音が2回あります。つまり全音上がりです。
しかし、ミからファに行くには半音が1回だけです。
このあとファからソ、ラ、シまではそれぞれ半音が2回です。これらも全音上がりです。
しかし、シからドに行くには半音が1回だけです。

ドから上のドに行くまでには、
全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音となります。
全音が5個と半音が2個ですが、全音は半音2個の集まりですから、
半音が10個と2個と書けますので、全部で半音12個です。
周波数にすれば、1.059463が12回掛け算されて2倍になっているわけです。

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