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音楽における「拍子」拍子とは、「強、弱、弱」・・などの拍の集まりの繰り返しのことを言います |
拍子西洋音楽における「拍子」というのは、「強、弱、弱」「強、弱、弱」・・などの拍の集まりの繰り返しのことを言います。日本で言う「三三七拍子」の拍子とは異なります。強めの拍を強拍と言いますが、この強拍にに連なる拍の数によって、何拍子と言います。 2拍子、3拍子、4拍子などと言います。 二つの拍で一組、三つの拍で一組、四つの拍で一組などとなるわけですが、その一つ一つの拍の時間的長さを示す必要があります。 この一つの拍の時間的長さを音価といいます。 同じ2拍子でも4分音符の集まりの場合や、2分音符の集まりの場合があります。 この場合の4分音符や2分音符のことを音価と言うのです。 楽譜の始まりの部分で5線譜上にそれが示されます。 上下の2つの数字で示されます。まるで分数のようです。 2/4とあれば、これは4分音符を2つづつで一組とする2拍子であることが分かります。 2/2ならば、これは2分音符を2つづつで一組とする2拍子であることが分かります。 上の数字が拍数を示し、下の数字が音価を示しています。 3/4ならば3拍子ですが、これは4分音符3つからなっているわけです。 五線の上半分に拍数、下半分に音価を書き、これを拍子記号といいます。 通常は拍子記号はこのように2つの数字で示されますが、特に「C」と書かれることがあります。これは4/4拍子を示しています。 Cの字を縦棒が貫いている場合は、2/2拍子を示します。 拍子の歴史 15世紀から16世紀にわたるルネサンス音楽以前は、曲全体に統一された拍子はありませんでした。 一つの曲の中で拍の強弱の周期は様々に変化したわけです。 また、多声音楽では強拍の位置が声部ごとに異なるのがむしろ普通でした。 しかし、舞曲ではステップを踏むために一定のリズムが必要であったため、拍子がつけられていました。 舞曲とは、舞踏、ダンスを行うための曲で、メロディーだけでなく伴奏を伴っており、ズンチャッチャと言う感じの踊りやすい曲です。 この舞曲が、もし、不規則なリズムを持っていたらとても舞いはできません。 このため舞曲には一定の曲全体を通す拍子が必要だったわけです。 17世紀から18世紀半ば頃のバロック音楽以後は舞曲のスタイルが主となってきたため、西洋音楽は拍子を持つ音楽になってきたのです。 2拍子、3拍子、4拍子 2拍子 1拍を4分音符とする2拍子と、1拍を2分音符とする2拍子がありますが、これらはそれぞれ2/4、2/2拍子です。 この2拍子は、人の歩行を元にされていると言われています。 3拍子 3/8、3/4、3/2拍子などがあります。 この3拍子は馬の歩行音から来ていると言われます。 4拍子 4拍子というのは、2拍子を2つ連ねたものだと考えられています。 拍子は最初の拍が強く、続く後の拍は弱いのが普通です。 2拍子は、「強、弱」の繰り返しですから、これを2つ連ねて4拍子にすると、 「強、弱、強、弱」となります。これですと、2つの強拍があり、聞いていてどちらが頭だか分からなくなります。 そのため後の方の強拍を少し弱めて中強とするのが多くなりました。「強、弱、中強、弱」です。 もう一つの方法もあります。後の方の強拍をやめて弱にしてしまう方法です。「強、弱、弱、弱」となります。
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