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テンポ (メトロノーム)音楽を演奏する時の速度を示します |
テンポ メトロノーム記号テンポは、音楽を演奏する時の、拍の長さ、すなわち拍節の速さのことです。 速度を示す言葉またはメトロノーム記号で表されます。音楽を演奏する時、どのような速さで演奏すればよいのかは、当然演奏者の自由ですが、作曲者としてはこの程度の速さで演奏してもらいたいと考えていたはずです。 ゆっくりとか、速くなどの意味の言葉を譜面に添える場合もありますが、あまり正しくは伝わりません。 そこで、M.M.とか、BPMというメトロノーム記号を記すことがよく行われます。 メトロノーム メトロノームは、機械の一種ですが、楽器を演奏あるいは練習する際に一定の間隔で音を刻み、テンポを合わせるために使う音楽用具です。 機械式メトロノームは、一種の実体振り子です。 時計の振り子は下の方におもりが付いていますが、メトロノームは遊錘という重りが上の方にあり、下の方にある支点を中心に左右に振れます。 振り子の腕が左右に振れる都度、「カチッ、カチッ」という音が出るようになっています。 この振り子の振れや音によって演奏のテンポを合わせるわけです。 支点を中心に左右に振れる腕には、実は通常見えないのですが支点の下部に大きめの重りがあります。 この腕には、目で見やすい位置に遊錘が付いており、この遊錘は上下に移動することが出来ます。 腕には目盛りが刻んであり、遊錘を腕の目盛りに沿って上下することで、反復の間隔を調整することができます。 また、3拍子とか4拍子の設定により、3回ごとや4回ごとに別の音色、鐘の音などを出すことが出来ますので、頭を知ることが出来ます。 最近は電子技術が進み、機械式でなく、電子式のメトロノームが多く使われるようになってきています。 「ピッ、ピッ」と言う感じの音のするものが多いようですが、音色や音の大きさなど自由に変えられます。 もちろん速さも指定できます。 振り子の腕はありませんので、LEDなどの灯りが点滅するものがほとんどですが、中には液晶パネルに振り子を映し出して、機械式のメトロノームのイメージに近づけたものもあります。 メトロノーム記号 機械式のメトロノームに話は戻りますが、腕に刻まれている目盛りには、 40、 60、72、120、 144、208 としてあるのが普通です。 これは、遊錘をこの位置に設定すると、一分間に、40回とか60回、あるいは208回音がすることを示しています。 大体の感覚になりますが、遊錘は目盛りと目盛りの間でも止められます。 電子式の場合は正確に任意に指定できます。 メトロノームが発明されて後、多くの楽譜に、メトロノーム記号が示されるようになりました。 たとえば、M.M.=120とあれば、メトロノームの目盛りを120に合わせた時のテンポを示すわけです。 これは1分間に120拍であり「テンポ120」と呼ばれます。 ここでM.M.とはメルツェルのメトロノーム(Malzel's Metronome)の頭文字から来ています。 BPM(Beats Per Minute)が用いられる場合もあります。120 BPMはM.M.=120と同じ意味です。 もう一つ大切なことがあります。 音価です。 1分間に120回は分かりましたが、何を120回かを示すのが音価です。 4分音符を120回なら4分音符=120とか、 8分音符を120回なら8分音符=120と指定されます。 この「〇〇音符」が音価です。 1分間にこの音価を何回のテンポで演奏するように、という作曲者の指示が記されているのです。
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