ときの声

荒城の月の歌詞二番は、兵士が剣をかざし、
ときの声を上げている様子を意味しています
   

ときの声

荒城の月の歌詞二番の意味は、周りに霜が降りている中で、広場に集まった多数の兵士が剣を高々とかざし、ときの声を上げている様子、すなわちその城の勢力を示していると解釈します。

すなわち、昔その城は大きな勢力を持っていたけれども今はその影もない、と言っているのです。

「ときの声」とは何かを記します。

ときの声とは、戦闘のために集まっている兵士たちの士気を奮い立たせるための叫び声のことです。

「とき」は「鬨」と書きますが、鬨というのは戦闘、戦い、いくさのことです。 戦いの時に発する大声です。
「鬨の声」が正しいかもしれませんが、この字はちょっと読めませんから、ひらがなで「ときの声」とここでは表しました。

ときの声に類似する言葉を列挙します。

雄たけび
大喚声
喚声
絶叫
凱歌
勝ちどき

ただ、最後の2つは戦いに勝った時に発するものと思います。

日本の「ときの声」はどのように叫ぶかがwikipediaにありました。

  「えいえい」という大将の掛け声に呼応して軍勢一同が「おう(オオ)」と声を合わせ、これを三度行なったという。
  「えいえい」は前進激励の「鋭」、「おう」はそれに応じる「応」の意であるという。

とされています。

荒城の月の歌詞二番の意味解釈は意見の分かれるところですが、
一番では栄華を誇っていたが今はない
二番では勢力を誇っていたが今はない
と、意味しているのではないかと私は解釈しています。

このことから「植うる剣」は軍勢の高々と差し上げる多数の剣がまるで林のようであったと表現していると解釈しています。
即ち「植うる剣」は昔のその城の勢力を示しているものと解釈し、ここから「ときの声」を私は連想しているわけです。

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