軍歌

軍歌は主に軍隊内で兵士の士気を高めるための歌
   

軍歌

軍歌というのは軍隊内で兵士の士気を高めるための歌ですが、犠牲者を思う心を歌うものあり、国によっては戦争勝利を祝うため国歌となっていることもあります。

日本では、軍隊によって作られた歌を軍歌と言いますが、広義には戦時歌謡や軍楽など、軍隊・軍人・兵器・戦争・国体・国策などをまとめて軍歌と言うこともあります。

時代とともに変わってきますが、太平洋戦争期では、数多くの軍歌が作られています。
勇壮でないと指摘された曲は軍歌であっても弾圧を受け、明治以来の優秀な軍歌が改訂されたり歌唱禁止にされたりもしています。

いくつかの軍歌を紹介しておきます。

進め一億火の玉だ 作詞:大政翼賛会 作曲:長妻完至
玉砕を連想させる題名ですが、開戦とほぼ同時に作られています。

月月火水木金金 作詞:高橋俊策 作曲:江口源吾
日本の軍艦が太平洋を進む様を歌っていますが、広く国民に愛された歌です。

空の神兵 作詞:梅木三郎 作曲:高木東六
陸軍落下傘部隊の歌です。日本の軍歌としては珍しく軽快な旋律、美しい歌詞であり現在でも人気が高いく、陸上自衛隊の第1空挺団に受け継がれています。

同期の桜 作詞:西條八十 作曲:大村能章
少女倶楽部1938年(昭和13年)1月号に発表された西條の歌詞を元とし、「戦友の唄(二輪の桜)」という原曲を、アレンジしたものです。

ラバウル小唄 作詞:若杉雄三郎 作曲:島口駒夫
「南洋航路」という歌謡曲を原曲とした、戦時歌謡です。

―軍歌の終焉―

昭和20年8月15日終戦。
同年11月30日大日本帝国陸海軍は解体・消滅。
それに伴い、軍歌が新たに作られることは少なくなりました。
しかし、戦前中の歌に親しんだ国民に引き続き歌唱され、パチンコ店で軍艦行進曲が流されるなど軍歌はまだ続いています。
戦後の昭和23年、ある一人の復員兵がNHKのど自慢で、「異国の丘 (作詞:増田幸治 補作詞:佐伯孝夫 作曲:吉田正)」を歌い一挙に大評判となっています。

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