荒城の月歌詞  「嵐」

強い風に松が音を立てている。これだけなのでしょうか
   

「嵐」

荒城の月歌詞三番にある「嵐」の意味は、強い風に松がヒュウヒュウ音を立てている。本当にこれだけなの意味なのでしょうか。

嵐(あらし)とは、自然現象のひとつであり、台風や日本海などで発達する温帯低気圧などによる「風が強い」状態のことを言います。

このため荒城の月の三番「松に歌うはただ嵐」を素直にそのまま解釈すれば、松の枝が強い風でヒュウヒュウ言っているという状態を意味していることになります。

城は荒れ果て、石垣にはツタが這っているし、松は強い風でヒュウヒュウいっている。という意味に解釈できます。

しかし本当に土井晩翠はそれだけを言いたかったのでしょうか。
私なりに次のように勝手な意味に解釈してみました。

嵐というのは何らかの事件や騒ぎのことも意味しています。
例えば「大人になったら、世の嵐に負けないように頑張らなければならない」などの例です。

平和で栄華を誇っていた城、軍勢果敢な城といえども、世の嵐には負けざるを得なかったことを示めそうとして、松がヒュウヒュウ音を立てている。
このような意味合いを込めての、松に歌うはただ「嵐」、だったのではないでしょうか。

本当にこのような意味合いをも込められていたのかどうかは分かりませんが、私にはそのようにも思えるのです。

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