荒城の月歌詞 「千代」

仙台という意味と長い年月という意味があります
   

千代

「千代」とは非常に長い年月を意味するのが通常であり、「千代木」(ちよき)が松の異名であることから、松には長い年月が刻み込まれているのだと考えられます。

この詩では「千代」を「ちよ」とよんでいますが、伊達政宗が「千代」(せんだい)を「仙台」と書き改めており、これが現在の仙台市につながっていると考えられています。
作詞者である土井晩翠は仙台出身ですので、「千代」のなかに「仙台」のことを暗に示しているとも考えられます。

土井晩翠がこの荒城の月を作詞したのは、伊達政宗が住んでいた山城の仙台城(青葉城)の跡だったと考えられていますので、「千代の松」は「仙台城の松」の意味を持っているとも解釈できるわけです。

なお、「仙台」というのは、「仙人の住む高台」を意味しています。仙台という地名はその城下町だったことに由来するといわれます。

荒城の月の歌詞に言う「千代の松」は、長い年月を経た松という意味と、昔仙台城にあった松という両方の意味を持っていると解釈されます。

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