荒城の月歌詞 「変わらぬ光」

「変わらぬ光」 とは月の光ですが、天の声を含んでいます
   

変わらぬ光

荒城の月歌詞にある 「変わらぬ光」 とはもちろん月の光ですが、栄枯盛衰を教えるための天の声を意味すると解釈しています。

土井晩翠は人間界における栄枯盛衰を言いたかったわけです。

このためまず一番で「栄」を
二番で「盛」を
三番で「枯、衰」を表しておいて
四番でまとめ上げる
という手法をとっているものと私は解釈しています。

この中で、「変わらぬ光」は三番にあるわけですが、四番の「天井影」を言うための橋渡しの意味を持っていると思います。
指し示すところは同じなのですが、若干違います。
「変わらぬ光」は大自然における変化しない月光そのものを意味しているのに対し、
「天井影」は大自然の力を意味しているものと私は思います。

一番二番で「昔の光」と言っていますが、これは「光」や「光線」のことではなく、昔の「栄華の様」や昔の「盛力の様」を意味しているものと私は解釈しています。
「昔の光」の「光」とは、キラキラ輝いている物体や光線ではなく、状況を言っているのです。
「変わらぬ光」の「光」は輝いている月の光そのものを言っていますが、その背中には大自然の声を見せようとする意図が隠されています。

「変わらぬ光」とは月の光のことですが、天の声を意味しているものと私は解釈しています。

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