荒城の月歌詞  「植うる剣」

植えてある剣ではなく情景の形容だと解釈
   

植うる剣

荒城の月歌詞二番にある 「植うる剣」 の意味を解釈します。直接的には植えてある剣ですが、そうではなく情景の形容だと解釈しています。

歌詞一番を栄えている様子を表現していることはほとんどの方の解釈は一致しています。
しかし二番における「陣営」と「植うる剣」をどう解釈するかは意見が分かれています。

陣営の解釈において私は生きている陣営、戦いに敗れた陣営の跡ではなく、多数の兵士が集まってときの声を上げている陣営の様子を意味していると解釈しています。
霜が踏まれていないのはその兵士の集団の周りの霜だからです。

「植うる」ですが、これは「植えてある」を意味します。
ですから、「植うる剣」は「植えてある剣」ということになりますがそのまま解釈するのは早計です。

多くの兵士が集まり、さあ行くぞ!とときの声を上げながら一斉に剣をかざしている様を、まるで林に植えられている木のごとくと見て、非常に多くの剣が高々と上げられている様を表しているのだと私は解釈しています。
まるで林に植えられた木のごとき多数の剣。すなわち多数の兵士です。
このことから、「植うる剣」は城主の権勢、勢力を示しているのです。

歌詞一番で平和な栄華を示し、二番で権勢や勢力を示しておいて、三番において現在それらの姿はどこにもない、と言っているものと解釈するのが良いのではないかと私は思っています。

「植うる剣」は「林に植えられている木のごとく非常に多くの剣が高々と上げられている様」を表し、城主の「権勢、勢力」を意味しているものと私は解釈します。

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