荒城の月歌詞 「夜半」

 「夜半」 とは真夜中のことを意味します
   

夜半

荒城の月歌詞にある 「夜半」 とは真夜中のことを意味します。つまり午前0時のことです。

土井晩翠はおそらく深夜のことを言いたかったのでしょうが、「真夜中」でも、「深夜」でも、「夜更け」でもどうもゴロが悪く、字数も合いませんので「夜半」(よわ)と言ったのではないかと勝手に解釈していますが、いずれにしても夜中の月を表現していることに間違いはありません。

夕方や明け方でないことは確かです。

時刻を表すのに、十二時辰(じゅうにじしん)という表し方があります。
十二辰刻(じゅうにしんこく)・十二刻(じゅうにこく)・十二時(じゅうにじ)とも呼ばれます。
子(ね)の刻、丑(うし)の刻、・・に対して、それぞれ夜半、鶏鳴、・・と名付けられています。
「夜半」とは「子(ね)の刻」のことです。

この時刻は、当日の23:00から翌日の1:00までの2時間を指しています。
深夜0:00をはさんだ2時間です。
つまり「夜半」とは当日の23:00から翌日の1:00までを意味します。日付の変わるときです。

夜半は当日から翌日に変わるとき、同じことですが昨日から今日に変わるときです。
拡大解釈かもしれませんが、土井晩翠は、世の中は無常であること、つまに常に移り変わるものであるという意味をこの「夜半」にも掛けているのかもしれません。
多分そこまでは言っていなくて、純粋に夜中の月と言いたかったのだとは思いますが。

いずれにいたしましても、「夜半」とは真夜中のことを意味する言葉です。

TOP 前頁