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荒城の月 歌詞二番の意味解説歌詞二番の意味を解説します |
荒城の月 解説土井晩翠の気持ちを推察しながら荒城の月の歌詞二番の意味を解説します。歌詞二番の意味解説二番 秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁(かり)の数見せて 植うる剣(つるぎ)に照り沿いし 昔の光今いずこ この二番の歌詞では「植うる剣(ううるつるぎ)」の解釈で意見が分かれているのが実状です。 一つには、植えられた剣とは、地面に突き刺さっている剣であり、それは戦いに敗れて矢つき刀折れて刺さっている状態と言う意味と解説している人たちがおられること。 もう一つには、植えられたような剣の林を意味するものであり、出陣に際してときの声を上げながら全員で剣を高くかざして振っている様を表していると解説する人もおられるということです。 私は後者の解説に賛成です。 なぜなら、「昔の光」というのは光そのものでなく、そのころの様子を意味していると解釈しているからです。 城と言うものは皆の暮らしと戦いのために作られたものですから、一番の歌詞でその平和な栄華を言い、二番の歌詞でその城の強さを言っていると考えるからです。 二番の歌詞を順に解説していきたいと思います。 時は秋です。 秋とは言っても夜は冷え込み霜が降りていて、月の光を反射してピリピリとした雰囲気になっていることが伺えます。 月の光ではなく朝日に霜が輝いているのだということもできなくはありませんが、題名を荒城の月としている所から推定するに、やはり月の光を思って作詞されたのでないかと私は解釈します。 その輝く月の光は強く、群れをなして飛んでいく雁(かり)の姿を映し出し、その数を数えられるほどに澄み切って強く輝いていた。 そんな月の光の下で、いざ出陣と言う強者たちの振り上げる刀やときの声は山々にこだまし、その剣はまるで林のように数多くあり、月の光はギラギラと照らし出していた。 こんなにたくさんの強者たちを集めている城の主は大変な権力を持っていたことでしょう。 しかし今その姿はどこにも見当たらない。 昔の盛者の権力(昔の光)はどこに行ってしまったのだろうか。 これが二番の歌詞の意味するところだと私は解釈しています。
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