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「荒城の月」原曲原曲には一か所♯が付いていました |
原曲の♯荒城の月は土井晩翠によって作詞された後、瀧廉太郎によって作曲されていますが、原曲は現在と少し違っています。♯が一か所付いています。この♯のため荒城の月の原曲はジプシーの音階に似た哀愁を持った感じになっています。 ♯付の原曲変奏曲演奏はこちらの動画をクリックしてください。 1918年(大正7年)独唱「荒城の月」として出版されましたが、これはシャープが付いているのです。 一方、1924年(大正13年)発行の同社の版ではシャープがありません。 「はるこうろうの、はなのえん」の「え」の所です。「はなのえん」の「え」です。 作曲家の森一也によりますと、1927年の秋、東京音楽学校の橋本國彦教授が次のように語ったそうです。 滝廉太郎の原曲は「花のえん」の「え」の個所に#がある。 即ち短音階の第4音が半音上がっている。 これはジプシー音階の特徴で外国人は日本の旋律ではなくハンガリー民謡を連想する。 それを避けるために山田は、三浦環に編曲を頼まれた時、#を取った。 外国で歌う機会の多い三浦にとっては その方が良いとの判断だったのだろう。と その後は一般的に#は無くなり、現在は♯がないのが当たり前になってしまっています。 皆さんもそうだと思いますが、荒城の月には「♯が付いていた」などといわれると、えっ、と思います。 ♯を付けて歌ってみますと独特の哀愁のある感じになり、これはこれでよいような気もしますが、日本人にはやはり今の曲の方が良いようです。
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