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「荒城の月」意味解釈のまとめ歌詞の意味解釈についてのまとめ |
意味解釈のまとめ歌詞の意味の要点を記してみますと次のようになります。 一番 昔の飲めや歌えの平和な栄華はどこに行ってしまったのだろうか 二番 昔の勢力はどこに行ってしまったのだろうか 三番 過去の栄華や勢力の跡かたはなく、ただ月だけが今も変わらず輝いている 四番 人の世の栄枯は移り変わるものだと知らせるためか、荒れ城に今も月が輝いている 意訳 昔はここで大宴会を催すような平和な繁栄があり、また一たび戦いともなれば大勢の兵士がときの声を上げていたのであろうが、今はその姿は微塵も無く、石垣にはツタが残っている有様である。 そのような人の世の栄枯盛衰を知らせるためであろうか、月は今も鏡のように照っている。 大自然の力は変わらないけれども、人の世は移り変わるものであることは分かってはいるけれども、やり切れない切なさを感じる。 というような意味であると私は解釈しています。 作詞者土井晩翠と言う人は、自然の力は変わらないけれども、人の世の栄枯盛衰は移り変わるものであるということを、本当にそのように感じ取られたのではないでしょうか。 もし私が、同じ月を同じところで見たとしても、このように感じられるものではないと思います。 これは推定の域を出るものではありませんが、土井晩翠は、単に知識として平家物語や仏の教えを知っていたのではなく、ご自身の身体の中に自分のものとして持っていられたのではないでしょうか。 ひょっとしたら、悟りの境地に立っていられたのかもしれないとさえ思えるのです。 月を見て、四番の意味を直感的に感じ取り、それを表現するために一番二番で栄や権勢を表しておいて、三番でそれが無くなったことを示し、四番でまとめ上げられているように思えてならないのです。 荒城の月の歌詞の意味を私はこのように解釈しています。
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